J 大日坊
ただしくは湯殿山瀧水寺金剛院大日坊と云い、真言宗豊山派のお寺で縁起に拠れば大同二年弘法大師の開基と伝えられる。時代を経るにしたがって、湯殿山流修験道場、執事本坊、信者を導く本坊=大日坊が創られた。その大日坊は大日如来を安置し、隆盛を極めた。往時は1000人からの信者が泊まる事が出来る宿泊施設があり、僧侶は200人を数えたと云う。明治初期の火事、神仏混交の廃止等により、その後再建された時に小さな物となってしまった。この寺は、湯殿山の遥拝所としての成立であったから、檀家を持たない寺であってから縮小せざるを得なかったのである。それと同じ事が注連寺にも言えた。
その昔、聖地湯殿山は女人禁制のお山であったので、注連寺同様湯殿山大権現を勧請し女性、お年寄り、子供がたやすくお参りの出来るように遥拝所となり栄えた。  
この寺には三体の即身仏があったが、火事により失われ現在は「代受苦菩薩真如海上人」のミイラが一体安置されております。真如海上人はここ朝日村越中村山に生まれ、打ち続く飢饉を期に衆生を救うことを念じ生きながら土中に入り、木食の行を行って3年3ヶ月後、江戸の終わりに近い天明三年96歳で入定した。
木食の行とは五穀断ち、拾穀断ちと云って穀類を減らし体の油を抜いて行く。そして、最後に土中に部屋をこしらえ入り、僅かな空気を通す穴を穀類、木の実など送る穴とを兼用をする。そしてお経を唱え生きながら仏になるというものであります。即身仏は湯殿山行者の艱難苦行の最たるものである。 
平成15年は、30年に一回の本尊のご開帳(大日如来)と真如海上人のご開帳が重なる年であます。
古い形式の仁王門 本 堂 正 面 本 堂 側 面

住   所 東田川郡朝日村大網字入道11
営業時間 8:00〜17:00
電   話 0235-54-6301
営   業 年中無休